ウラシマタロウ


以前に疑問に思ったこれについて、お問い合わせしたら 正式な回答をいただけました。
一部を抜粋してお届け。



  私 うらしまたろうの話、知ってるよね?
  子 うん、知ってるよ。カメを助けて、最後はツルになって
     とんでっちゃうんだよね
           (投稿者である母親と6歳の子の会話)

 ③子どもが話した内容は、『御伽草子』に出ている通りで、浦島太郎のお話の原型の一つ。柳田国男も多くの地域でそのような伝承を採録しています。
昔話には多くのバリエーションがありますが、投稿をした母親は「玉手箱を開けた浦島太郎が一瞬のうちに老人になった」という戦後の絵本で一般的だった筋書きだけが正しいと思い込んでいたようです。
わが子が幼稚園で習った内容を伝えたのに、他の昔話(『ツルの恩返し』など)と混同したのだと決め付けて、それを面白がって投稿したものと思われます。
 ④この件は、母親の勘違いに基づく投稿を担当者が精査せずに掲載したものと思われます。
うがって考えれば、「子どもが勘違いした」と思い込んでいる母親の方が、 実は勘違いしていることに、おかしさがあるのですが、新聞社は通常、投稿者に対して、そこまで非情ではありません。県内版の担当者も、投稿者と同様の勘違いをしていたと考えるのが、自然のようです。記事が掲載された直後、当方から担当者に、③の見解を伝えましたが、それに関しては、残念ながら回答がありませんでした。
 以上、お問い合わせについて、個条書きで説明いたしました。
 
                    中日新聞読者センター

ふむ、なるほど。

中日新聞様、馬鹿な疑問に真面目に答えてくださり、ありがとうございました。