若返るドラえもん

昨日オンエアされた新生『ドラえもん』を見ました。
全声優が入れ替わる。
「こんにちは、ボクドラえもんです。」の文面を見ただけで、脳内に大山のぶ代の声が響く世代、そして誕生日が同じということもあって深い思い入れがあった作品なので、その成り行きが気になって仕方ありませんでした。

女子十二楽坊の演奏で始まる主題歌、バックの映像はドラえもんの成り立ちを描写しています。音楽はともかく、この映像はテンポもよく、原作どおりの絵柄(笑い転げるミャー子ちゃんとか)で旧の時にも使ってもらいたかったほどの出来。

記念すべき第一回は「おざしきつりぼり」の巻。
団地裏の川から深海の沈没船、しずかちゃんの風呂。お披露目の作品としてはちょっとしたスペクタクルで妥当な内容ですね。

本編第一声は、話題の14歳木村昴ジャイアン。そして関智一スネ夫スネ夫だけは、これまでのイメージどおりですね。『魚がいっぱい釣れるとこ見つけたんだ〜、フフン』というセリフ、ちょっと鼻にかけた物言いは、肝付兼太とのギャップがまったく感じられませんでした。さすがベテラン。

全体的に、声が変わったことによる違和感はあまり感じませんでした。カツオやコロ助やルパンや刑事コロンボ、不思議とこれらの時よりも受け入れることができたと思います。

それは、旧声優の存在感はもとより、作品自体の骨格がしっかりしているからでしょう。そして、見る側の『子供心』にも因るところが大きいと思います。小さな子供にとっては声優が代わったことなど些細なこと。ダメな主人公がいて、ガキ大将どもにいじめられて、それを助ける心優しいタヌキネコ型ロボットがいる。こいつらがドタバタと事件に巻き込まれて、少し不思議な冒険を繰り広げてくれれば、それだけで言うことは無いと思います。
単純に楽しむことを忘れちゃいけません。


あ、でも、のび太の家の外観や机がやたらボロくなったのは気になります。。。