三重苦

昨日の続き。

思うような買い物もできず、失意のズンドコのまま家路を急ぎましたが、あまりの寒さに手がしびれ、スピードも出せない状態。
往路では、尾道(おのみち)で給油していたので、ガソリンには余裕がありました。いや、あったつもりでした。
帰りも同じあたりで給油すればいいや、と余裕ぶっこいていたら、三原あたりから急に夜空の星がきれいに見えだしました。なんちゅうか、街の灯りがないの。完膚なきまで、ガソリンスタンドの気配がない。尾道のスタンドも営業時間過ぎてて、この先どこにあったかなんて覚えてないわけで。


それでもまだ給油ランプはついてないし、走行距離から割り出せば、100kmは走れるはずだし、それだけ走ればどこかにあるでしょうなどとタカをくくってました。
いや、100km走ると、島めぐりなのね。0時まわった島なんて、人っ子ひとりいないの。対向車さえ、まばら。

いよいよ給油ランプがついたのは因島ポルノグラフィティを生んだ島ですね。以後、ポルノ島と呼ぶ。おそらく、しまなみ海道の中では1、2を争う栄えた島なんですが、ガソリンスタンドは見当たりません。この時点で、絶望的な状況に陥りました。


で、ポルノ島は無事に通過して、次の生口島のサンセットビーチの手前でガス欠。まだちょっと元気が残ってたので、多々羅橋は、原付を押して渡りました。

それから、大三島の島内、大三島橋を渡り、伯方島へ。次の大島は、島のど真ん中を歩かなければならないので、なんとか伯方島で給油する必要があります。時間は明け方5時。3時間、30km原付押して歩いてた計算です。
すでに、100m歩いては休憩、歩いては休憩を繰り返すくらいにバテており、しかも、どうやらポルノ島あたりでパンクもしていたらしく、重い原付がさらに重い。

寒さを和らげるために、自販機で温かいミルクティーを購入。と思ったら、出てきたのは冷たいお飲み物。3重苦とは、このことか。


で、伯方島でパンク修理をすませてガソリンスタンドの営業開始を待つことに。およそ2時間の野宿。気温はマイナス3度。
スタンドの店長が出勤してきた気配で目覚めたら、体がガタガタ震えてました。寒すぎ。朝の7時半に給油とタイヤの空気圧調整を済ませ、無事に帰ることができました。


パンク、ガス欠、冷たいジュース、これも神の与えたもうた試練なら、乗り越えた僕には何か得るものがあるはず。いや、なくては困る。ご褒美プリーズ。


そういえば、一晩に流れ星3つ見た。うひょうサイコー!(と無理やりテンションあげないと、やってらんない)